写真集の制作秘話を明かした前編に続き、後編では冬野心央さんという人間の“芯”に迫る独占インタビューをお届けします。

「革命的美男子」というテーマに込められた彼独自の美学、部活や勉強に身を削った学生時代の挫折と悔し涙、そして第一印象とのギャップやリアルな大学生活まで。

クールな佇まいの奥にある、熱くひたむきで、ストレートな生き様に迫りました。

磨き続けたビジュアルと、負けず嫌いな原点――僕が考える「美しさとかっこよさ」

――本作には「革命的美男子」というテーマもありますが、冬野さんご自身が考える「かっこよさ」や「美しさ」とはどのようなものですか?

今回の写真集は、今までのイメージを壊して“新しい自分を見せるぞ”という意気込みで作ったのですが、普段から見てくださっている方にとっても本当に『革命的』な姿を見せられたんじゃないかなと思っています。というのも、僕自身、「かっこよさ」や「美しさ」って、その人が積み重ねてきた生き様が表情や佇まいにそのまま出るものだと思っているんです。

「美しさ」で言えば、実は母親が美容師なんです。その影響もあって中学生くらいから美容が好きで、スキンケアにこだわったり、友達と涙袋を作るトレーニングを研究したりしていました。そうやってビジュアルへのこだわりや感覚を昔から磨いてきた自負があります。

一方で「かっこよさ」は、逆境や挫折を乗り越えてきた泥臭さ、男らしさから宿るものだと思っていて。学生時代はサッカーと勉強に打ち込んでいたんですが、最初はできないことだらけでした。学校が終わって部活へ行き、そこから塾に直行して夜まで勉強して……平日に10時間くらい机に向かうような、身を削るような努力をしていました。

サッカーでも、大事な大会でうまくプレーできずに前半で途中交代させられて、悔しさで大号泣した経験があります。そこから「絶対にスタメンを勝ち取って、誰よりも点を取ってやる!」と意識がガラッと変わって、高校3年生の時には学年で一番点を取れるようになりました。勉強もスポーツも、友達に負けたくなくて、とにかく超・負けず嫌いなんです。そういう泥臭い経験の積み重ねが、今の自分につながっているのかなと思います。

第一印象はクール、普段はずっとボケ担当!? 飾らない素顔と等身大の現在地

――周囲から言われる印象と素顔にギャップはありますか?

第一印象ではよく「クールだね」と言われますが、全然違います! 普段はずっとボケてますし、適当なことばかり言ってます(笑)。

ただ、写真を撮られる時の表情に関しては、思い切り笑っている顔よりもクールでかっこつけているときのほうが素の自分に近くて得意ですね。今回の撮影を通して、自分でも「意外とセクシーで大人っぽい表情もできるんだな」と驚きました。

写真を撮られる時はかっこつけてますけど、普段の生活は本当に等身大で。 最近感じた小さな幸せでいうと、大学の成績が出て「フル単」だったことなんです(笑)大学1〜2年生の頃は怠惰に過ごしてしまって、『普通にやっていれば単位も取れるだろう』と甘く考えていたせいで全然取れなくて。ドラマの撮影もあり一度休学もして、周りの友達はみんな卒業しちゃったんですけど……心を入れ替えて授業に出て課題を出したら、ちゃんと単位が取れて。幸せでした。

未熟さを受け入れ、全部塗り替える――進化を止めない役者としての覚悟

――これから役者として挑戦したい役柄や、新たにやってみたいことはありますか?

 任侠ものやアウトロー作品で、下っ端の役をやってみたいです! いきなり貫禄のある役は自分にはまだ早い気がするので、まずは抗争ですぐにやられてしまうようなチンピラやヤンキーですね。柄は悪いけれど筋が通っていて、どこか人情がある……そんな生々しい役にすごく惹かれます。肩で風を切って歩いてみたいです(笑)。

お芝居以外では、今回の制作が本当に楽しかったので、個人の写真展をやってみたいですね。あとはドラムやギターなどの楽器を始めて、いつかバンドにも挑戦してみたいです。

――写真集で殻を破った今、これから変えていきたい部分と、変わらずに守りたい芯はありますか?

 僕は「全部変えていきたい」と思っています。守りたいものに固執するのではなく、今の自分の未熟さを受け入れて、価値観も考え方もどんどんアップデートしていきたい。全部新しく塗り替えていくくらいのスピード感で、進化し続けていきたいです。

――最後に、写真集を楽しみにしているみなさんへメッセージをお願いします。

 1st写真集にして、自信作が完成しました。ぜひ“取り扱い注意”で、圧倒されすぎないようにページをめくってください(笑)。内容が本当に濃く詰まっているので、一度見て終わりではなく、日常の中でふとした瞬間に何度も見返してほしいです。時が経つにつれて写真の見え方や感じ方も変わってくると思うので、末永く愛していただけたら嬉しいです。

撮影:kaoru yasuba /ヘアメイク:Aki /スタイリスト:藤長 祥平

衣装:
ジャケット:¥84,700(税込)
カーディガン:¥39,600(税込)
シャツ:¥25,300(税込)
タイ:¥12,650(税込)
パンツ:¥44,000(税込)
〈ラッド ミュージシャン/ラッド ミュージシャン 原宿 TEL:03-3470-6760〉
その他:スタイリスト私物

---
information
---

冬野心央 1st写真集『Butterfly』  

発売日|2026年10月19日(月)  
撮影|神戸健太郎  
価格| 3,300円(本体3,000円+税)  
仕様| A4/112ページ  
発行| SDP  
内容紹介|
「革命的美男子」をテーマに、八ヶ岳の雄大な自然やリゾートロケーションで敢行された冬野心央の待望の1st写真集。自身がこだわり抜いた「赤」の世界観をはじめ、蝶や花を取り入れた美麗なカット、雪景色の中で魅せるアンニュイな佇まいなど、これまでの爽やかなイメージを打ち破る挑戦的なビジュアルを凝縮。洗練された大人の美しさと無邪気な自然体のギャップが詰まった、圧倒的な1冊。