やわらかな歌声と、繊細な感情表現で注目を集める朝比奈 蓮さんが、ニューシングル「Afterglow」をリリースする。
夕暮れのあとに残る光を意味するタイトルの通り、本作で描かれているのは、終わってしまった時間の中に残り続ける感情。爽やかさの奥に切なさを感じさせるサウンドと、言葉にできなかった思いを丁寧にすくい取る歌詞が印象的な一曲となっている。新曲に込めた思いやレコーディングの裏側はもちろん、最近夢中になっていること、休日の過ごし方、自身の性格についても聞いた。
音楽の中で見せる表情とは少し違う、朝比奈さんの飾らない素顔を届ける。

聴き終えたあとにも、感情が残る曲にしたかった
――ニューシングル「Afterglow」は、どのような楽曲になりましたか?
聴き終わったあとにも、少しだけ感情が残るような曲になったと思います。
タイトルの「Afterglow」には、夕焼けのあとの空に残る光という意味があります。楽しい時間や大切な人との思い出も、過ぎてしまったら終わりではなくて、そのあとも自分の中に残り続けるものがあると思うんです。
今回は、そういう言葉にしにくい感情を曲にできたらいいなと思いながら歌いました。
――初めてデモ音源を聴いた時の感想は?
最初に聴いたときから、すごく景色が浮かぶ曲でした。夕方から夜に変わっていく時間だったり、帰り道にひとりで考えごとをしている瞬間だったり。
メロディー自体は聴きやすくて爽やかなんですけど、その中に少し寂しさもある。そのバランスが素敵だなと思いました。一度聴いただけでも印象に残りましたし、「この曲を自分が歌ったら、どんなふうになるんだろう」と楽しみになりました。
聴き終わったあとにも、少しだけ感情が残るような曲になったと思います。
タイトルの「Afterglow」には、夕焼けのあとの空に残る光という意味があります。楽しい時間や大切な人との思い出も、過ぎてしまったら終わりではなくて、そのあとも自分の中に残り続けるものがあると思うんです。今回は、そういう言葉にしにくい感情を曲にできたらいいなと思いながら歌いました。

忘れるのではなく、大切だった時間として持っていたい
――歌詞の中で、特に印象に残っている言葉はありますか?
「忘れたいんじゃなくて、忘れたくないと気づいた」というニュアンスの部分です。
何かを失ったときって、前に進むために忘れなきゃと思うこともあるじゃないですか。でも、無理に忘れなくてもいいし、大切だった時間として持っていてもいい。
僕自身も、その考え方にすごく共感しました。
――ご自身の経験と重ねた部分もありましたか?
具体的なひとつの出来事というより、これまでのいろいろな記憶を重ねました。
学生時代のことや、活動を始めた頃のこと、以前はよく会っていた人のこと。普段は意識していなくても、曲を聴いたことで突然思い出す感情があって。
完成した音源を聴いたときに、「自分の中にも、まだ残っていたんだな」と初めて気づいたものもありました。
――朝比奈さんにとって、過去の思い出はどのような存在ですか?
今の自分をつくっているものだと思います。
楽しかった記憶だけではなく、うまくいかなかったことや、少し後悔していることも含めて。そのときは必要ないと思っていた経験が、時間が経ってから仕事や人との関わり方に生きることもあるんですよね。
だから最近は、すぐに意味を見つけなくてもいいと思えるようになりました。

ミュージックビデオでは“記憶の断片”を表現
――ミュージックビデオの見どころも教えてください。
今回は、ひとつのストーリーを追うというより、誰かの記憶を少しずつのぞいているような映像になっています。
部屋の中でひとりで過ごしているシーンや、夕暮れの街を歩くシーン、以前そこに誰かがいたことを感じさせるカットもあります。
はっきりとした答えを描いていないので、観る人によって受け取り方が変わる作品だと思います。
――撮影で印象に残っていることはありますか?
夕暮れの時間に撮影したシーンです。
自然光で撮影したので、きれいな光が入る時間が本当に短くて。スタッフの皆さんと集中して撮った緊張感も含めて、すごく記憶に残っています。
完成した映像を見たとき、そのときの空気まで映っているように感じました。楽曲と一緒に、映像の色や光にも注目してもらえたらうれしいです。
――演技をする場面もあったのでしょうか。
セリフはありませんが、細かな感情の変化を表現するシーンはありました。
何かを思い出した瞬間なのか、それとも忘れようとしているのか。説明しすぎず、観る方に想像してもらえる表情を意識しました。
普段の撮影とは違って、音楽に身を任せながら演じる感覚が新鮮でした。
